空性の実践 「脳波の評価方法」特許の概要

脳波の電流(電圧)のパワーは非常に小さいので、それより大きな心電流や筋電流や外部環境からの妨害電波、そして雑念などのノイズの影響を受けています。しかるに、従来のθ波 (4-7Hz) 、α波 (8-13Hz) 、β波 (14-27Hz) などの仮説ではパワーの大小が考慮されていないので、ノイズの侵入を検知できないのです。 近年の脳波センシング技術は増幅アンプやノイズフィルタなどのデジタル技術により日々進歩しています。しかし、「計量法」に準じるような計量に必要な要件、すなわちデータの最小値 (Pn) と最大値 (Ps)によるダイナミックレンジ が示されていないのです。 その解決策として、本特許は次のような4つの要件を提案します。


1.脳波データの単純化

2.基準値の設定

3.ダイナミックレンジの設定

4.マインドエンプティネスの訓練

5.応用例


整理番号:180223T1 特開2019-34113(P2019-34113A)提出日:平成30年 4月16日

概要

脳波測定は、医療、心理学、機器制御、リラクゼーションなど広範囲に応用されようとしているが、再現性や安定性に問題を抱えている。その原因は、被験者の測定環境など外的なコンディションについては技術的に解決されるが、内的なコンディションについては「緊張せずにリラックスしてください」と指示するだけで、特別にコントロールされることはなかったためである。
本発明は、訓練プログラムによって被験者の「雑念」を持続的に安定してコントロールして、脳波測定の精度を上げようとするものである。なお、「雑念」の排除は、「何も考えず何も感じない状態を持続すること」であり、この状態を「マインドエンプティネス(ME; Mind Emptiness)」と呼ぶ。

本発明のプログラムは、以下のアルゴリズムで構成される。

応用例

脳波スイッチ
人間の意志によって脳波強度の大と小をコントロールできれば、その中間値を閾値 (threshold)として、ハイ(H)とロー(L)のデジタル回路入力インターフェイスとすることが可能である。

リラクゼーション
脳波強度の低減は脳の活動を最小限にすることであるので、これを持続することは疲労した脳を休めてリフレッシュすることになる。

睡眠導入
脳波強度の低減の持続に努力することを止めて、集中力を拡散することにより、自然と睡眠状態に導かれる。ただし、それを実現するには繰り返しの練習が必要となる。

インスピレーションの発揚
無思考無感覚の状態は、知性の束縛からの解放を与えて、インスピレーション(Insight)を発揚させ、創造的なアイディアをもたらす可能性がある。

           

心理学実験
雑念のない心理学実験ができる。例えば、光の感受性について。

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