ダルマとは

『中論』によると、普通の人は4つの「認識能力」から3つの「苦しみ」が生じると説かれていました。それに対して、天才や覚者には「ダルマ」についての4つの「真実」、すなわち1.正しいダルマの理解、2.空性、3.ヒラメキ、4.覚者、が説かれています。



1.正しくダルマを理解すること

2.空性とは

3.ヒラメキ(洞察, Insight)とは

4.覚者

正しくダルマを理解すること

4つの「認識能力」の最初に五感が示されましたが、それ以外に六番目の感覚器官として「第六覚 (six sense) 」があります。視覚や聴覚によって感受される対象がそれぞれ光や音であるのと同様に、「第六覚」の対象が「ダルマ (dharma) 」なのです。しかし、「ダルマ」は、修練を積んだ人にしか、感受されないのです。

この「ダルマ」は、人の心の内へと向かう「内部のダルマ」と、外の世界へと向かう「外部のダルマ」に分かれます。以上が「正しくダルマを理解すること」です。

空性とは

「空性 (mind emptiness) 」とは、何も感じず何も考えないこと、いわゆる「無我の境地」です。ヨーガ (yoga) や禅 (Zen) や伝統的な仏教 (Buddhism) などにおける瞑想 (meditation) の目指す境地です。

それは、「五感で認識する能力」と「推論で認識する能力」すなわち「知性の働き」を排除することから始まるのです。

その「空性」の体現こそが、「ダルマ」を感受する必要条件となるのです。しかし実際には「雑念」によって妨げられるのが人の常です。

当研究所では、脳波 (EEG) 測定装置を使って、「空性」を訓練する方法を開発し、2019年3月27日特許出願公開されました(特開2019-34113)。画像は、その測定グラフです。詳しくはこちらへ。

ヒラメキ(洞察, Insight)とは

「直接に認識する能力」を発揮させるには、「内部のダルマ」を覚めさせることです。それには「空性」だけでは足らず、何かが加わらなければならないのです。すなわち、一つのテーマについて、よく観察しよくよく考える、すなわち「知性」の働きを最大限に発揮させ、そしてその働きを断滅する、というサイクルを繰り返したところに、突然ヒラメキ(洞察, insight)が生じるのだと思います。その人は「天才 (a agenius) 」と呼ばれますが、稀有な存在です。

最新科学の知見では、デフォルト・モード・ネットワーク (Default Mode Network) によるものとされています。それは「ぼーっとしているときの脳の状態」を意味しているようですが、これを意識的にコントロールするのは困難です。

覚者

「天を認識する能力」は「外部のダルマ」を具現化する世界です。ということは、「天」とは「外部のダルマ」ということになり、それに目覚めた人が覚者 (a Buddha)であり、天才よりも遥かに稀な存在なので、どのように目覚めさせるのかは不明です。

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